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令和5年度 公害防止管理者 ばいじん・粉じん特論 問15を解説|円形ろ紙によるダスト濃度測定

令和5年度 ばいじん・粉じん特論 問15は、JISによるダスト濃度測定で円形ろ紙を用いる場合の取り扱いに関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

円形ろ紙を使ったダスト濃度測定では、ろ紙の有効直径・乾燥条件・吸引する流速・捕集量・天びんの感量など、正確に質量を量るための細かな条件がJISで決められています。これらは「ダストをきちんと捕らえ、かつ量りやすい適量にする」ための工夫です。引っかけの核心は、ろ紙を通るガス流速の条件です。流速は速ければよいわけではなく、速すぎるとダストの捕集や測定に不都合が出るため、ろ紙を通る流速は抑える方向に決められています。「1 m/s 以上にする」という上限なしの記述が、この趣旨と逆になっている点に気づけるかが分かれ目です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)円形ろ紙は有効直径30 mm以上のものを用います。捕集面を十分に確保するための条件で、正しい記述です。
(2)○(正しい)ろ紙はあらかじめ105〜110℃で十分に乾燥させます。水分の影響を除いて正味の質量を量るための前処理で、正しい記述です。
(3)×(誤り)ろ紙を通るガス流速を1 m/s以上にするとする点が誤りです。流速は抑える方向に決められており、上限なく速くするという条件ではありません。
(4)○(正しい)捕集面積1 cm2あたりのダスト捕集量が0.5 mg程度になるよう吸引ガス量を設定します。量りやすい適量にする条件で、正しい記述です。
(5)○(正しい)ひょう量には感量0.1 mg以下の天びんを用います。微量のダスト質量を正しく量るための条件で、正しい記述です。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

ろ紙を通るガス流速は、速くすればよいというものではありません。流速が大きすぎると、捕えたダストの一部が吹き抜けたり、ろ紙の取り扱いに不都合が生じたりして、正確な濃度が得られにくくなります。そのためJISでは、ろ紙を通る流速を抑える方向に定めています。選択肢(3)は「1 m/s以上になるように」と、流速を大きくする向きに条件を逆転させている点が誤りです。吸引ノズルの口径やろ紙の寸法は、ろ紙を通る流速が大きくなりすぎないように選ぶ、という趣旨で押さえます。

覚え方

  • ろ紙を通る流速は速くしすぎない(「1 m/s以上」は誤り)。
  • ろ紙は使う前に105〜110℃で乾燥。有効直径30 mm以上。
  • 捕集量は1 cm2あたり0.5 mg程度。天びんは感量0.1 mg以下。

理解度チェック

Q.

円形ろ紙を通るガス流速は、速くするほどよい?

いいえ。速すぎるとダストの吹き抜けなどで正確な測定の妨げになるため、ろ紙を通る流速は抑える方向に決められています。「1 m/s以上にする」は誤りです。

Q.

ダスト捕集量は、ろ紙の捕集面積あたりどのくらいを目安にする?

捕集面積1 cm2あたり0.5 mg程度になるよう吸引ガス量を設定します。少なすぎず多すぎず、量りやすい適量にするためです。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・粉じん特論 問題・正解」(公式PDF

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