令和6年度 ばいじん・粉じん特論 問12は、アスベストの総繊維数濃度を求める計算問題です。与えられた数値から、最も近い値を選びます。
顕微鏡で数えるのは、フィルターのごく一部(視野いくつ分)に過ぎません。そこで、まず1視野あたりの繊維数を出し、それをフィルター全体(有効面積)に拡大し、最後に吸い込んだ空気量で割って単位体積あたりの濃度に直します。鍵は、視野の面積で割り、有効面積で掛け、捕集空気量で割るという拡大・換算の順序です。面積比でフィルター全体の繊維本数に直してから、空気量で割る流れを正しく組めるかが分かれ目です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ステップ1 数えた本数 | 87視野で繊維数201本(ブランク値0なので差し引きなし)。 |
| ステップ2 面積で拡大 | フィルター有効面積 962 mm² を視野面積 0.07065 mm² で割ると、視野はおよそ1万3千個分。これがフィルター全体に対応します。 |
| ステップ3 全体の本数 | 「201 ÷ 87視野」で1視野あたりの本数を出し、フィルター全体(ステップ2)に掛けると、フィルター上の総繊維本数になります。 |
| ステップ4 空気量で割る | ステップ3を捕集空気量 2400 L で割ると、単位体積あたりの濃度(f/L)が得られます。結果はおよそ 13 f/L。 |
計算の核心は「視野面積で割って有効面積で掛ける」面積換算と、最後に「捕集空気量で割る」体積換算を取り違えないことです。面積比は約1万3千倍と大きく、これを掛け忘れたり逆数にしたりすると桁が大きくずれます。フィルターブランク値が0なので差し引きは不要ですが、ブランクがある場合は計数値から引いてから換算します。値を整理すると、およそ13 f/L となり、最も近い選択肢が正解です。
数えた繊維数を、フィルター全体の本数に直すには何を使う?
有効面積 ÷ 視野面積の面積比を掛けます。視野は全体のごく一部なので、面積比でフィルター全体に拡大します。
フィルターブランク値が0であることは、計算にどう影響する?
計数値から差し引く分が無くなります。ブランクがある場合は計数値から引いてから面積・空気量の換算に進みます。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月