公害防止管理者 独学ノート

公害防止管理者 独学ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. ばいじん・粉じん特論
  4. 令和6年
  5. > 問14 水分量測定(JIS)

令和6年度 公害防止管理者 ばいじん・粉じん特論 問14を解説|水分量測定(JIS)

令和6年度 ばいじん・粉じん特論 問14は、JISによるダスト濃度測定のための水分量測定に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

排ガス中の水分量は、吸湿剤(無水塩化カルシウムなど)にガスを通し、増えた質量から求めます。試料の採取点、吸引流量、必要な吸湿量、吸湿剤の種類、平衡形装置を使う場合の扱いといった条件が問われます。引っかけの核心は、吸湿剤に吸わせるべき水分量の数値です。少なすぎると誤差が大きく、多すぎると吸湿剤の能力を超えますが、JISが求める量と桁が合っているかを見ます。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)水分は断面内で大きく偏らないため、ダクト中心部に近い1点だけから試料を採取してよいとされています。正しい記述です。
(2)○(正しい)吸湿剤1g当たり0.1 L/min以下の流量で吸引します。吸湿剤が水分を取りこぼさないための条件として正しい記述です。
(3)×(誤り)吸湿させる水分量を10g以上とする数値が過大で誤りです。JISが求める必要吸湿量はこれよりはるかに小さい量です。
(4)○(正しい)吸湿剤には無水塩化カルシウム(粒状)などが用いられます。代表的な吸湿剤として正しい記述です。
(5)○(正しい)平衡形試料採取装置を使う場合は、水分量をあらかじめ測定しておく必要はありません。装置の特性に沿った正しい記述です。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

水分量は、吸湿剤が吸った水の質量を秤量して求めます。秤量誤差を抑えるには一定量以上の水分を吸わせる必要がありますが、「10g以上」という量は基準として過大です。JISが定める必要吸湿量はこれよりはるかに小さく、桁が違います。「ある程度の量を吸わせる」という方向は正しくても、その量を大きく書き換えた数値の引っかけです。具体的な基準値は公式PDFのJIS条文で確認してください。なお吸引流量は「吸湿剤1g当たり0.1 L/min以下」で、こちらは(2)のとおり正しい条件です。

覚え方

  • 吸引流量は吸湿剤1g当たり0.1 L/min以下(流量条件はこれが正しい)。
  • 吸湿剤は無水塩化カルシウム(粒状)など。水分は中心1点採取でよい。
  • 必要吸湿量を10g以上とするのは過大=引っかけ。数値はJIS条文で確認。

理解度チェック

Q.

水分量測定で代表的に使われる吸湿剤は?

無水塩化カルシウム(粒状)などです。ガスを通して増えた質量から水分量を求めます。

Q.

平衡形試料採取装置を使う場合、水分量はあらかじめ測っておく必要がある?

必要ありません。平衡形装置はその特性上、事前の水分量測定なしに採取を行えます。

この問題に関連する用語解説

令和6年 ばいじん・粉じん特論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・粉じん特論 問題・正解」(公式PDF

Topへ >>