公害防止管理者 独学ノート

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令和7年度 公害防止管理者 大規模大気特論 問3を解説|平均化時間と拡散幅

令和7年度 大規模大気特論 問3は、煙の濃度や拡散幅の平均化時間に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

煙の水平方向の広がり(拡散幅σy)は、観測する時間(平均化時間)が長いほど大きくなります。風がゆっくり蛇行する分まで取り込むためです。だから用途によって使うσyが変わり、SOxやNOxの濃度予測では1時間相当、爆発性ガスの瞬間的な漏えいでは数秒〜数分相当のσyを使い分けます。引っかけの核心は、パスキルが示したσyがどのくらいの平均化時間に対応するかです。パスキルの拡散幅は比較的短い時間に対応するもので、30分相当とするのは誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)水平拡散幅σyは気流の蛇行などにより平均化時間とともに増大します。観測時間が長いほど広がりが大きく見える正しい記述です。
(2)×(誤り)パスキルのσyが平均化時間30分相当とする点が誤りです。パスキルの拡散幅はもっと短い時間に対応するものとされています。
(3)○(正しい)SOx・NOxの濃度分布シミュレーションでは一般に平均化時間1時間相当の拡散幅を用います。実務に沿う正しい記述です。
(4)○(正しい)平均化時間を長くとるほど予測値と実測値の一致度が増す傾向があります。短時間の変動が平準化されるためで、正しい記述です。
(5)○(正しい)爆発性ガスなど危険物の漏出・拡散モデルでは数秒〜数分の平均化時間での濃度を扱う必要があります。正しい記述です。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

平均化時間が短いほど、瞬間的な高濃度をとらえた狭い拡散幅になります。逆に時間を長くとると蛇行を取り込んで幅が広がります。パスキルが整理した拡散幅σyは、こうした関係の中で比較的短い時間に対応するものです。選択肢(2)はこれを「30分相当」と長めに見積もっている点が誤りで、平均化時間の対応づけを取り違える典型的な引っかけです。

覚え方

  • 平均化時間が長いほど拡散幅σyは大きくなる(蛇行を取り込む)。
  • 用途で使い分け=SOx・NOxは1時間相当、危険物の漏えいは数秒〜数分相当。
  • パスキルのσyは比較的短い時間に対応=「30分相当」は誤り。

理解度チェック

Q.

平均化時間を長くとると、水平拡散幅σyはどうなる?

大きくなります。気流のゆっくりした蛇行まで取り込むため、観測時間が長いほど広がりが大きく見えます。

Q.

SOx・NOxの濃度予測と、爆発性ガスの漏えいでは、それぞれどの程度の平均化時間を使う?

SOx・NOxの予測は1時間相当、爆発性ガスなど危険物の漏えいは数秒〜数分相当を使います。瞬間の高濃度が問題になる場面ほど短い時間を使います。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大規模大気特論 問題・正解」(公式PDF

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