令和5年度 汚水処理特論 問15は、でんぷんのメタン発酵の反応式について、空欄ア~ウに入る係数の正しい組合せを選ぶ穴埋め問題です。
メタン発酵は、有機物を嫌気状態で分解してメタンと二酸化炭素のバイオガスにする反応です。反応式は C6H10O5 + ア H2O → イ CH4 + ウ CO2 の形。難しい知識は要らず、左右で炭素・水素・酸素の数を合わせるだけで係数が決まります。分かれ目は、まず炭素から手をつけ、続いて水素、最後に酸素で検算するという順番です。でんぷん単位 C6H10O5 は炭素が6個なので、生成側のメタンと二酸化炭素を合わせて炭素6個に振り分ける点がカギになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
| 空欄 | 数値 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア(H₂O) | 1 | 酸素の数を左右で合わせるために必要な水の係数です。 |
| イ(CH₄) | 3 | 水素12個を生成側で受け持つメタンの係数です。 |
| ウ(CO₂) | 3 | 炭素6個のうちメタン以外を受け持つ二酸化炭素の係数です。 |
組合せ(ア,イ,ウ)=(1,3,3) が正しく、これに合うのが選択肢(1)です。
原子のつり合いを順に取ります。
引っかけは、メタンと二酸化炭素の係数を入れ替えたり、水の係数を多く見積もる選択肢です。炭素はメタンと二酸化炭素で6個を分け合い、ここでは3:3で等しく分かれると覚えておくと迷いません。
でんぷん C₆H₁₀O₅ 1分子のメタン発酵で生じる CH₄ と CO₂ はそれぞれ何分子?
どちらも3分子ずつです。炭素6個がメタンと二酸化炭素に3:3で分かれます(係数は ア=1, イ=3, ウ=3)。
反応式の係数を決めるときは、どの原子から合わせると楽?
炭素から始めるのが定石です。次に水素、最後に酸素で検算します。本問では生成側の炭素合計を6にするところから決めていきます。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月