令和5年度 汚水処理特論 問24は、全窒素の測定に関する下線部問題です。記述中の下線を付した箇所のうち誤っているものを選びます。
全窒素は、亜硝酸・硝酸といった無機の窒素と、アンモニアや有機体の窒素をすべて合わせた量です。測り方には、二つに分けて測って足す総和法と、まとめて分解してから測る紫外線吸光光度法があります。下線部問題なので、本文に1か所だけ事実と食い違う言葉が混ぜてあります。核心は紫外線吸光光度法で、窒素化合物を最終的に何に変換して測るかです。この方法は、すべての窒素を硝酸イオンに変えて紫外部の吸収を測るのが正しく、「アンモニウムイオンに変換して」とした箇所が誤りになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
| 下線 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 総和法で二つの試料をとる、という進め方は正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 片方で亜硝酸イオンと硝酸イオン相当の窒素量を求める、という点は正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 紫外線吸光光度法でアルカリ性ペルオキソ二硫酸塩を添加する、という点は正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 120℃・30分間で加熱酸化分解する、という条件は正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | すべての窒素化合物をアンモニウムイオンに変換して測るとした箇所が誤りです。正しくは硝酸イオンに変換します。 |
紫外線吸光光度法は、アルカリ性ペルオキソ二硫酸塩を加えて加熱酸化分解し、試料中のあらゆる形の窒素を硝酸イオンにそろえてから、硝酸イオンが示す紫外部(短波長側)の吸収を測って全窒素を求めます。下線部(5)はこの変換先を「アンモニウムイオンに変換して」と逆向きに書いた点が誤りです。酸化分解という操作の向きからしても、行き着く先は酸化された硝酸イオンであって、還元側のアンモニウムイオンではありません。変換先の物質をすり替えた引っかけです。
全窒素の紫外線吸光光度法では、窒素を最終的に何のイオンにそろえて測る?
硝酸イオンです。酸化分解ですべての窒素を硝酸イオンに変え、その紫外部の吸収を測ります。「アンモニウムイオン」は誤りです。
総和法では何と何を足して全窒素とする?
亜硝酸・硝酸に相当する窒素量と、アンモニア・有機体の窒素量を別々に求めて足し合わせます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月