公害防止管理者 独学ノート

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令和6年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問1を解説|汚水等処理計画

令和6年度 汚水処理特論 問1は、汚水等処理計画で排水処理系への負荷を減らす対策に関する問題です。適切でないものを選びます。

この問題のポイント

排水処理の負荷を減らす基本は、汚れを薄めて流すのではなく「出さない・濃いまま小さく処理する」発想です。発生源で化学物質の影響を吟味し、回収槽で原料のすくい出しを減らし、生物処理に毒物や強酸・強アルカリを混ぜないようにし、変動が大きい排水は調整槽で平均化します。引っかけの核心は、重金属を水酸化物として沈殿分離するときに濃厚排水と低濃度排水をどう扱うかです。薄い排水まで一緒にすると処理水量が増えて装置も薬品も無駄になるため、系統は分けて濃いものを小さく処理するのが定石です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(適切でない記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(適切)新規プロセスで使う化学物質を毒性などの面から事前に評価し、負荷の小さい物質を選ぶのは発生源対策として適切です。
(2)×(適切でない)重金属を水酸化物として沈殿させる処理で、濃厚排水と低濃度排水を統合するとした点が誤りです。系統は分け、濃いものを小さく処理するのが基本です。
(3)○(適切)めっき浴と水洗槽の間に回収槽を設け、めっき液のすくい出し量を減らすのは負荷低減の代表例です。
(4)○(適切)有機性排水の生物処理に有毒物質や強酸・強アルカリを混ぜると微生物が阻害されるため、混合を避けるのは適切です。
(5)○(適切)濃度や流量の変動が大きい排水は、調整槽で平均化してから処理すると後段が安定します。適切な記述です。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

重金属を水酸化物にして沈殿分離するときに大切なのは、処理する水量をできるだけ小さく保つことです。低濃度の排水まで濃厚排水に混ぜてしまうと、処理対象の水量が大きくふくらみ、沈殿槽も薬品も余計に必要になり、汚泥も無駄に増えます。だからこそ濃厚排水の系統と低濃度排水の系統は分けて処理するのが基本で、選択肢(2)が「統合して処理する」としているのは負荷低減の考え方と逆向きです。低濃度排水は別系統で軽く処理し、濃いものだけを小さく確実に処理するのが正しい組み立てです。

覚え方

  • 負荷低減の合言葉は出さない・薄めない・小さく処理
  • 重金属の水酸化物沈殿は、濃厚と低濃度を分けて処理(混ぜると水量が増える)。
  • 変動が大きい排水は調整槽、生物処理には毒物・強酸強アルカリを混ぜない。

理解度チェック

Q.

重金属を水酸化物として沈殿分離するとき、濃厚排水と低濃度排水は統合すべき?

分けて処理するのが基本です。統合すると処理する水量が増えて、装置も薬品も汚泥も無駄に増えます。濃いものを小さく処理するのが負荷低減の考え方です。

Q.

濃度や流量の変動が大きい排水は、どう前処理する?

調整槽を設けて流量や濃度を平均化します。変動をならしてから処理すると、後段の処理が安定します。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF

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