公害防止管理者 独学ノート

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令和6年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問6を解説|活性炭吸着処理

令和6年度 汚水処理特論 問6は、活性炭吸着処理に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

活性炭吸着処理は、固定層と移動層という装置の方式の違いと、使い切った活性炭をどう再生するかが論点です。固定層では吸着容量を活かす多段吸着や、層内の微生物・代謝産物の流出が問われ、移動層では小型化や処理水質の安定といった長所と、装置や運転が複雑になる短所が出ます。引っかけの核心は、乾式加熱再生で活性炭が損失するかどうかです。加熱して有機物を焼き飛ばす再生は強力ですが、そのたびに炭自体も少しずつ失われます。「損失がない」と言い切れるかが分かれ目です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)固定層吸着で吸着容量を有効に使うため多段吸着方式をとることがあります。正しい記述です。
(2)○(正しい)固定層では炭層内の微生物やその代謝産物が処理水に流出する問題があります。正しい記述です。
(3)○(正しい)移動層は装置を小型化でき設置面積を小さくでき、処理水質を一定にできるのが長所です。正しい記述です。
(4)○(正しい)移動層は装置が複雑で運転操作が煩雑になるのが欠点です。正しい記述です。
(5)×(誤り)乾式加熱再生で活性炭の損失がないとした点が誤りです。再生のたびに炭は少しずつ消耗します。

選択肢(5)のポイント(ここが誤り)

乾式加熱再生は、吸着した有機物を高温で焼き飛ばして活性炭をよみがえらせる方法で、ほとんどすべての有機物を相手にできる強力な再生法です。ここまでは正しいのですが、問題はその後です。高温で加熱するため、活性炭そのものも反応や摩耗で少しずつ失われ、再生を繰り返すほど炭の量は減っていきます。選択肢(5)はこれを「活性炭の損失がない」と言い切っている点が誤りです。再生のたびに一定の損失(炭の補充)が避けられないのが実際です。

覚え方

  • 乾式加熱再生は強力だが炭は損失する(損失ゼロは誤り)。
  • 固定層は多段吸着で容量を活用。微生物・代謝産物の流出に注意。
  • 移動層は小型化・処理水質一定が長所、装置・運転が複雑が短所。

理解度チェック

Q.

乾式加熱再生で、活性炭の損失はないと言える?

いいえ。高温加熱の再生では炭自体も少しずつ消耗するため、損失は避けられません。「損失がない」は誤りです。

Q.

移動層吸着の長所と短所は?

長所は装置を小型化でき設置面積が小さく、処理水質を一定にできること。短所は装置が複雑で運転操作が煩雑になることです。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF

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