公害防止管理者 独学ノート

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令和6年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問10を解説|流動焼却炉

令和6年度 汚水処理特論 問10は、流動焼却炉に関する正誤問題です。最も不適切なものを選びます。

この問題のポイント

流動焼却炉は、加熱した砂などの流動媒体を空気で吹き上げて流動状態にし、その中へ脱水汚泥を投入して水分蒸発と燃焼分解を一気に進める焼却炉です。砂が激しく動くので汚泥とよく接触し、炉内の温度が均一になりやすいのが特徴です。引っかけの核心は、排ガス中の臭気成分が熱で分解されやすいか、されにくいかの向きです。臭気のもとになる有機物は高温の燃焼でこそ分解されるため、「熱で分解されにくいから別途脱臭装置が要る」とする説明は理屈の向きが逆になっています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(最も不適切な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)ダイオキシン類の生成を抑えるには、適正な燃焼温度の管理が欠かせません。温度管理が要点という正しい記述です。
(2)○(正しい)流動媒体には熱容量が大きく扱いやすい砂などが用いられます。基本どおりの正しい記述です。
(3)○(正しい)投入された脱水汚泥は流動媒体と接触し、水分の蒸発と燃焼分解が進みます。炉の動作として正しい記述です。
(4)×(誤り)臭気成分は熱で分解されにくいとする向きが誤りです。臭気のもとは高温の燃焼で分解されるため、脱臭装置を別途通す必要があるとする前提が成り立ちません。
(5)○(正しい)高温の排ガスを空気予熱器などの熱回収装置に通すと、熱効率を高められます。省エネの工夫として正しい記述です。

選択肢(4)のポイント(ここが誤り)

臭気のもとになる有機物は、高温・十分な滞留時間・しっかりした撹拌という燃焼の条件がそろえば燃え切って分解されます。流動焼却炉はまさにこの条件を満たしやすい炉なので、臭気成分は焼却の過程で熱分解されやすいのが実際です。選択肢(4)は「臭気成分は熱で分解されにくいので脱臭装置が必要」と向きを逆に述べている点が誤りです。低温域で不完全燃焼を起こすとかえって臭気やダイオキシン類が残りやすいので、対策は脱臭装置の追加ではなく適正な燃焼温度の確保にあります。

覚え方

  • 流動焼却炉は砂(流動媒体)でかき混ぜて高温燃焼。汚泥とよく接触し温度が均一。
  • 臭気成分は高温燃焼で分解される。脱臭の代わりに適正温度管理が肝。
  • 低温・不完全燃焼はダイオキシン類を増やす。温度管理が抑制のカギ。

理解度チェック

Q.

流動焼却炉の排ガス中の臭気成分は、熱で分解されやすい?されにくい?

分解されやすいです。臭気のもとは高温の燃焼で分解されます。流動焼却炉は高温・撹拌の条件がそろいやすいため、臭気が残りにくくなります。

Q.

流動焼却炉でダイオキシン類の発生を抑えるための要点は?

適正な燃焼温度の管理です。低温・不完全燃焼を避けることでダイオキシン類の生成を抑えられます。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF

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