公害防止管理者 独学ノート

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令和6年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問23を解説|紫外線吸光光度法による全窒素の検定

令和6年度 汚水処理特論 問23は、紫外線吸光光度法による全窒素の検定に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

全窒素を紫外線吸光光度法で測るときは、ペルオキソ二硫酸カリウムのアルカリ性溶液で試料を加熱酸化分解し、窒素化合物をすべて硝酸イオンに変えてから、硝酸イオンが吸収する紫外線の吸光度を測ります。引っかけの核心は共存する有機物が多い試料にこの方法が向いているかです。硝酸イオンと同じ紫外領域には有機物も吸収を持つため、有機物が多いと邪魔になって正しく測れません。つまりこの方法は有機物の多い試料には適さないのであって、「適している」と書くと逆になります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)試料にペルオキソ二硫酸カリウムのアルカリ性溶液を加えて加熱酸化分解する操作は、この検定法の前処理として正しい記述です。
(2)○(正しい)分解によって試料中の窒素化合物を硝酸イオンに変え、これを測定対象とします。原理として正しい記述です。
(3)○(正しい)吸光度を測る前に試料溶液のpHを2〜3に調節します。測定手順として正しい記述です。
(4)×(誤り)有機物は硝酸イオンと同じ紫外域に吸収を持つため、有機物が多い試料には適しません。「適している」とした点が逆で誤りです。
(5)○(正しい)海水のように臭化物イオンを多く含む試料は妨害を受けるため、この方法には適しません。正しい記述です。

選択肢(4)のポイント(ここが誤り)

紫外線吸光光度法は、分解で生じた硝酸イオンが紫外線を吸収する性質を利用して全窒素を測ります。ところが、有機物の多くも同じ紫外領域に吸収を持っているため、試料に有機物が多いと、その吸収が硝酸イオンの吸収に重なって測定値を狂わせます。つまりこの方法は、有機物の少ないきれいな試料に向くもので、「共存する有機物が多い試料の測定に適している」とした点が、向き不向きを逆にした誤りです。有機物が多い場合は妨害を受けやすい、という弱点を押さえておくと判別できます。

覚え方

  • 全窒素=ペルオキソ二硫酸カリウムで分解 → 硝酸イオンに変えて紫外吸光
  • 紫外吸光法は有機物が多い試料に適さない(同じ紫外域で妨害される)。
  • 海水など臭化物イオンが多い試料も適さない。

理解度チェック

Q.

紫外線吸光光度法による全窒素の検定は、有機物が多い試料に適している?

適していません。有機物も硝酸イオンと同じ紫外域に吸収を持つため、有機物が多いと妨害を受けて正しく測れません。

Q.

この検定で、試料中の窒素化合物は何に変えてから測定する?

硝酸イオンに変えてから測定します。ペルオキソ二硫酸カリウムのアルカリ性溶液で加熱酸化分解し、硝酸イオンの紫外吸光度を読み取ります。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF

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