令和7年度 汚水処理特論 問2は、横流式沈殿池に粒子を含まない別系統の排水を合流させたとき、粒子の除去率がどう変わるかを求める計算問題です。最も近い値を選びます。
横流式沈殿池の除去性能は、滞留時間ではなく表面負荷率(流量÷表面積)で決まります。表面積はそのままで流量が増えれば表面負荷率が上がり、粒子が沈みきる前に流れ出るため除去率は下がります。核心は、粒子を含まない水を合流させて流量が何倍になったかを押さえ、除去率を流量に反比例の形でスケールすることです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 84 %は誤りです。希釈による表面負荷率の増加を過小に見ています。 |
| (2) | ○(正しい) | 96 %×(480/640)=72 %。これが最も近い値で、正解です。 |
| (3) | ×(誤り) | 68 %は誤りです。下げ過ぎの値です。 |
| (4) | ×(誤り) | 62 %は誤りです。 |
| (5) | ×(誤り) | 58 %は誤りです。 |
まず合流前の流量を求めます。沈殿池の容積=深さ4 m×表面積40 m²=160 m³。滞留時間8時間なので、流量=160÷8=20 m³/h=480 m³/日。ここに粒子を含まない排水160 m³/日を合流させると、流量は480+160=640 m³/日になります。表面積は変わらないため、表面負荷率(流量÷表面積)は640/480倍に増えます。横流式沈殿池では除去率は表面負荷率に反比例的に効くので、除去率=96 %×(480/640)=72 %。よって最も近いのは選択肢(2)です。
横流式沈殿池の除去率を左右するのは、滞留時間と表面負荷率のどちら?
表面負荷率(流量÷表面積)です。表面積が同じまま流量が増えると表面負荷率が上がり、除去率は下がります。
480 m³/日(除去率96%)に粒子を含まない160 m³/日を合流させると、除去率は?
流量が640 m³/日に増えるので、96 %×(480/640)=72 %です。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月