公害防止管理者 独学ノート

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令和7年度 公害防止管理者 大気特論 問3を解説|空気比と排ガス中O2濃度

令和7年度 大気特論 問3は、プロパンの完全燃焼に関する計算問題です。乾き燃焼排ガス中のCO2濃度から、空気比とO2濃度の組合せを求めます。

この問題のポイント

プロパン C3H8 を完全燃焼させると、CO2・H2O が生じ、過剰に入れた空気の分だけ排ガス中にO2とN2が残ります。乾き排ガスは水蒸気を除いた成分なので、CO2濃度が分かれば「排ガス全体に対してCO2が薄まっている度合い」から過剰空気の量、すなわち空気比が逆算できます。空気比が決まれば余分なO2も計算でき、O2濃度が出ます。分かれ目は、過剰空気で増えるのはO2だけでなくN2も一緒に増える点を見落とさないことです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)

各選択肢の正誤

選択肢各選択肢の判定解説
(1)×(誤り)空気比1.10、O22.07%。CO2=11.82%と整合しません。
(2)×(誤り)空気比1.12、O22.43%。計算値と一致しません。
(3)×(誤り)空気比1.12、O22.63%。空気比・O2とも合いません。
(4)×(誤り)空気比1.15、O22.76%。空気比は合いますがO2濃度が一致しません。
(5)○(正しい)空気比1.15、O2約2.96%。CO2=11.82%から求めた値と一致します。

選択肢(5)のポイント(計算の手順)

プロパンの燃焼は C3H8 + 5O2 → 3CO2 + 4H2O です。燃料1molあたり理論酸素量は5mol、理論空気中のN2は 5×(79/21)≒18.81mol。空気比を m とすると、乾き排ガスの内訳は CO2=3、N2=18.81m、過剰O2=5(m−1) です。乾き排ガス合計は 3+18.81m+5(m−1)=21.81+23.81(m−1)。

CO2濃度=3/〔21.81+23.81(m−1)〕=0.1182 を解くと、分母=3/0.1182≒25.38 となり、m≒1.15(空気比1.15)が得られます。このときの過剰O2は 5×(1.15−1)=0.75mol で、O2濃度=0.75/25.38≒2.96%。よって正解は空気比1.15・O2約2.96%の(5)です。過剰空気でN2も増える分を分母に入れ忘れると(4)のようなO2値になります。

覚え方

  • プロパン:C3H85O2→3CO2+4H2O。理論空気のN2は酸素量×(79/21)。
  • 乾き排ガス=水蒸気を除いた成分。CO2濃度から空気比を逆算する。
  • 過剰空気ではO2とN2が両方増える。分母にN2の増分を入れ忘れない。

理解度チェック

Q.

乾き燃焼排ガスとは何を除いたガスのこと?

水蒸気(H2O)を除いた排ガスです。CO2・O2・N2などの乾いた成分で濃度を考えます。

Q.

空気比を求めるとき、過剰空気で増えるのはO2だけ?

いいえ。過剰空気にはN2も含まれるので、O2とN2の両方が増えます。乾き排ガス量の計算で見落とさないようにします。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF

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