公害防止管理者 独学ノート

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令和7年度 公害防止管理者 大気特論 問7を解説|低温腐食の防止対策

令和7年度 大気特論 問7は、燃焼排ガスによる低温腐食の防止対策に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

低温腐食は、燃料中の硫黄分から生じたSO3が排ガス中の水分と結びついて硫酸となり、それが冷えた金属面で露結(凝縮)して金属を侵す現象です。硫酸が露結し始める温度を酸露点と呼びます。防止の考え方は単純で、硫酸を出さない(硫黄分の少ない燃料を使う・中和剤を入れる)か、熱交換器の表面温度を酸露点より高く保って露結させないかのどちらかです。分かれ目は温度条件の向きで、守るべきは「表面温度を酸露点より上に保つ(下回らせない)」こと。これを「酸露点を上回らないように(=下に保つ)」と逆に書いた肢が誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)硫黄分の少ない燃料を使えばSO3・硫酸の生成が減り、有効な対策です。
(2)×(誤り)方向が逆です。表面温度は酸露点を下回らせない(上回るように保つ)のが正しい対策です。
(3)○(正しい)ガスの流れを一様にして局所的な低温部・滞留をなくすと、露結による腐食を防げます。
(4)○(正しい)酸化マグネシウム粉末などを吹き込み硫酸分を中和すれば、酸露点を下げられます。
(5)○(正しい)理論空気量に近い空気で完全燃焼させると、過剰O2が減りSO3の生成を抑えられます。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

低温腐食を防ぐには、硫酸が露結しないように熱交換器の表面温度を酸露点より高く保つ必要があります。表面温度が酸露点より低くなると硫酸が凝縮し、金属を侵します。選択肢(2)は「表面温度が酸露点を上回らないようにする」、つまり表面温度を酸露点より下に保つと述べており、これでは硫酸が露結して腐食を招くため、向きが逆で誤りです。「酸露点より上か下か」という温度条件の方向を取り違えないことがポイントです。

覚え方

  • 低温腐食の犯人は硫黄→SO3硫酸の露結。境目の温度が酸露点。
  • 守る向きは「表面温度を酸露点より上に保つ(下回らせない)」。逆に書く肢に注意。
  • もう一方の対策は、硫黄分削減・中和剤投入・完全燃焼で硫酸そのものを減らす

理解度チェック

Q.

低温腐食を防ぐには、熱交換器の表面温度を酸露点より高くする?低くする?

酸露点より高く保ちます。表面温度が酸露点を下回ると硫酸が露結して金属を侵すためです。

Q.

酸化マグネシウム粉末を吹き込むのは何のため?

排ガス中の硫酸分を中和して酸露点を下げ、低温腐食を抑えるためです。硫酸そのものを減らす側の対策です。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF

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