公害防止管理者 独学ノート

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令和6年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問8を解説|ふっ素化合物の分析

令和6年度 大気有害物質特論 問8は、JISのイオン電極法による排ガス中のふっ素化合物分析方法に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

イオン電極法は、ふっ化物イオンの濃度を電極の応答から求める方法です。試料採取・前処理(イオン強度調整)・妨害物質の確認・検量線の作り方といった手順が問われます。引っかけの核心は吸収液の種類です。排ガス中のふっ素化合物はアルカリ性の溶液に捕集するのが基本で、中性の塩である硝酸カリウム溶液を吸収液に使うわけではありません。手順の中で「捕集の入口」にあたる吸収液を取り違えないことが分かれ目です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)吸収液に「硝酸カリウム溶液」を用いるとする点が誤りです。ふっ素化合物はアルカリ性の溶液で捕集するのが基本です。
(2)○(正しい)試料ガスの採取時間は通常40分程度です。採取条件の記述として正しいものです。
(3)○(正しい)分析用試料溶液には、イオン強度調整用の緩衝液を加えます。電極法に必要な前処理で、正しい記述です。
(4)○(正しい)鉄(III)やアルミニウム(III)などの妨害物質の影響を判定する操作が含まれます。正しい記述です。
(5)○(正しい)検量線は、ふっ化物イオン標準液とそれを10倍・100倍に希釈したものを用いて作成します。正しい記述です。

選択肢(1)のポイント(ここが誤り)

排ガス中のふっ素化合物(ふっ化水素など)は酸性で水に溶けやすいため、アルカリ性の吸収液に通して中和的に捕集します。一方の硝酸カリウムは中性の塩で、ふっ素化合物を効率よくつかまえる吸収液にはなりません。選択肢(1)は吸収液を「硝酸カリウム溶液」と取り違えている点が誤りです。なお、後段でイオン強度をそろえる緩衝液を加える操作(選択肢(3))とは役割が別物なので、混同しないようにします。

覚え方

  • ふっ素化合物の捕集はアルカリ性の吸収液。硝酸カリウムではない。
  • 電極法はイオン強度調整用緩衝液を加えてから測る。
  • 妨害物質はFe(III)・Al(III)。影響を判定する操作あり。

理解度チェック

Q.

ふっ素化合物を捕集する吸収液はどんな性質ですか?

アルカリ性の溶液です。酸性のふっ素化合物を中和的に捕えます。中性の硝酸カリウム溶液を使うのは誤りです。

Q.

イオン電極法で分析用試料溶液に緩衝液を加えるのはなぜですか?

イオン強度を一定にそろえるためです。これにより電極の応答が安定し、正確な測定ができます。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF

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