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有害大気汚染物質とは(ベンゼン等の環境基準)

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有害大気汚染物質って何?環境基準があるのはどの物質で、値はいくつ?で迷いませんか。意味と、覚える4物質の基準値を整理します。

この記事の要点

有害大気汚染物質とは、低濃度でも長期にわたって吸い続けると健康影響(とくに発がん)のおそれがある大気汚染物質です。

このうち環境基準が定められているのは4物質で、いずれも年平均値です。ベンゼン3/トリクロロエチレン130/テトラクロロエチレン200/ジクロロメタン150(µg/m³以下)

大気の環境基準というと、二酸化硫黄やPM2.5を思い浮かべます。

それとは別に、低い濃度でも長く吸い続けると問題になる物質のグループがあります。

それが有害大気汚染物質です。意味と基準値を見ていきます。

有害大気汚染物質とは

有害大気汚染物質とは、継続的に摂取すると人の健康をそこなうおそれがある大気汚染物質です。

すぐに急性の被害が出るというより、低い濃度でも長い年月にわたって吸い続けることで、発がんなどの影響が心配される物質です。

多くの物質が対象に挙げられていますが、そのうち環境基準が定められているのは、次の4物質です。

環境基準が定められている4物質

4物質の環境基準(いずれも年平均値)を表にまとめます。

物質 環境基準(年平均値)
ベンゼン 3µg/m³以下
トリクロロエチレン 130µg/m³以下
テトラクロロエチレン 200µg/m³以下
ジクロロメタン 150µg/m³以下

ベンゼンだけ「3」と桁が小さく、残りの3つは100台〜200という大小の感覚をつかんでおくと、数値の入れ替えに気づきやすくなります。

なお、トリクロロエチレンは、発がん性評価の見直しにより、平成30年に基準が200µg/m³から130µg/m³へ強化されました。

過去問での問われ方

有害大気汚染物質は、大気概論で、4物質の環境基準値として問われます。

令和4年度 大気概論 問6では、トリクロロエチレンの環境基準が問われ、正しくは130µg/m³以下で、「180µg/m³」とするのが誤りでした。

「ベンゼン3・トリクロロエチレン130・テトラクロロエチレン200・ジクロロメタン150(µg/m³以下・年平均値)」を、数字の入れ替えに注意してセットで覚えます。

まちがえやすいポイント

4物質の環境基準値が、数字を入れ替えて狙われます。

トリクロロエチレンの環境基準は正しくは130µg/m³以下で、「180µg/m³」とするのは誤りです。令和4年度 大気概論 問6の引っかけでした。

理解度チェック

Q.

大気の環境基準が定められている有害大気汚染物質4つを挙げよ。

答え:ベンゼン・トリクロロエチレン・テトラクロロエチレン・ジクロロメタン

環境基準値(年平均値)は、3・130・200・150µg/m³以下です。

Q.

トリクロロエチレンの大気の環境基準(年平均値)は何µg/m³以下か。

答え:130µg/m³以下

平成30年に200µg/m³から強化されました。「180µg/m³」とするのは誤りです。

Q.

有害大気汚染物質は、どのような暴露で健康影響が心配されるか。

答え:低濃度でも長期にわたって継続的に吸い続けること

急性影響というより、長期の暴露による発がんなどが心配される物質群です。

まとめ

有害大気汚染物質は、低濃度でも長く吸い続けると健康影響のおそれがある大気汚染物質です。

環境基準が定められているのは4物質で、ベンゼン3・トリクロロエチレン130・テトラクロロエチレン200・ジクロロメタン150(µg/m³以下・年平均値)です。

トリクロロエチレンが平成30年に200→130へ強化された点も含め、数字の入れ替えに注意して覚えましょう。

大気概論の過去問解説 一覧へ

参考

  • ベンゼン等による大気の汚染に係る環境基準について(ベンゼン・トリクロロエチレン・テトラクロロエチレン・ジクロロメタン/環境省告示)
  • 一般社団法人 産業環境管理協会 公害防止管理者等国家試験 出題範囲・公式正答
公害防止管理者 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

公害防止管理者 独学ノート 編集部

公害防止管理者試験の用語・法令・計算を、環境省の告示や過去問に照らして、独学者の目線で整理しています。

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