令和6年度 汚水処理特論 問13は、汚泥容量指標SVIを求める計算問題です。与えられた条件から、正しい値を選びます。
SVI(汚泥容量指標)は、30分静置後の汚泥容積(SV30)を汚泥濃度(MLSS)で割った値で、汚泥1gが何mLを占めるかを表します。問題ではSV30は与えられていますが、MLSSが直接書かれていません。そこで橋渡しになるのがBODの容積負荷と汚泥負荷です。流入BOD量から容積負荷を出し、それを汚泥負荷で割ればMLSSが求まります。あとは単位をmg/Lからg/Lにそろえてから割るのが、つまずきやすいポイントです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | MLSSは1820 mg/L=1.82 g/L。SVI=295÷1.82=約162と求まります。 |
| (2) | ×(誤り) | 168は、MLSSの算出やSV30の割り算がずれた場合に出やすい近い値です。 |
| (3) | ×(誤り) | 174は正しいMLSS(1820 mg/L)で割れば出ません。 |
| (4) | ×(誤り) | 180も近い値ですが、正しい計算では約162になります。 |
| (5) | ×(誤り) | 184も該当しません。MLSSと単位をそろえれば162です。 |
まず曝気槽のMLSS濃度を求めます。流入BOD量は濃度×流量なので、
BOD量=140 mg/L×260 m3/日=0.140 kg/m3×260=36.4 kg/日
BOD容積負荷=36.4÷100(曝気槽容積)=0.364 kg BOD/(m3・日)
これを汚泥負荷で割るとMLSSが出ます。
MLSS=0.364÷0.2=1.82 kg/m3=1820 mg/L=1.82 g/L
最後にSVIを計算します。SVI=SV30(mL/L)÷MLSS(g/L)なので、
SVI=295÷1.82=約162 mL/g
よって選択肢(1)が正解です。MLSSをmg/Lのまま割らず、g/Lに直してから割るのが要点です。
SVIを計算するとき、MLSSの単位はどうそろえる?
g/Lにそろえます。SVI=SV30(mL/L)÷MLSS(g/L)。1820 mg/Lは1.82 g/Lと直してから割ります。mg/Lのまま割ると桁が狂います。
MLSSが与えられていないとき、どう求める?
BOD容積負荷÷BOD汚泥負荷で求めます。今回は0.364÷0.2=1.82 kg/m3=1820 mg/Lです。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月