公害防止管理者 独学ノート

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令和5年度 公害防止管理者 大気特論 問3を解説|燃焼計算(排ガス組成)

令和5年度 大気特論 問3は、燃焼計算の問題です。酸素富化空気で完全燃焼させたとき、乾き排ガス中のCO2濃度と湿り排ガス中のH2O濃度が与えられた値になる燃料はどれかを選びます。

この問題のポイント

燃料が完全燃焼すると、炭素はCO2に、水素はH2Oに変わります。排ガス組成は燃料に含まれる炭素と水素の割合(C/H比)でほぼ決まり、水素が多い燃料ほど湿り排ガス中のH2O濃度が高く、乾き排ガス中のCO2濃度は相対的に低くなります。分かれ目は、与えられたCO2濃度とH2O濃度の組合せに合うC/H比をもつ燃料はどれかです。各選択肢の組成から燃焼で出るCO2とH2Oの量を求め、条件に一致するものを探します。計算の結果、組成の与えられた乾燥石炭がこの条件に当てはまります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)

各選択肢の正誤

選択肢燃料読み解き
(1)ブタン水素分が多い気体燃料で、H2O濃度が条件と合いません。
(2)プロパン+ブタン混合こちらも水素分が多く、排ガス組成が条件に一致しません。
(3)ペンタン気体・液体の炭化水素で、C/H比が条件と合いません。
(4)液体燃料(C・H・S・N組成)水素分が比較的多い液体燃料で、H2O濃度が高めになり条件に合いません。
(5)乾燥石炭(C・H・O・S・N・灰分組成)正解。炭素が多く水素が少ない組成で、与えられたCO2濃度・H2O濃度の組合せに一致します。

選択肢(5)のポイント(ここが正解)

炭化水素ガスや液体燃料は水素の割合が大きいため、燃やすとH2Oが多く出て湿り排ガス中のH2O濃度が高くなります。これに対し石炭は炭素が多く水素が少ない固体燃料なので、CO2に対してH2Oが相対的に少なくなります。各燃料を完全燃焼させたときの排ガス組成を計算すると、与えられた乾き排ガス中CO2濃度と湿り排ガス中H2O濃度の両方を満たすのは、選択肢(5)の乾燥石炭だけです。水素分の多い燃料ほどH2O濃度が高くなるという方向を押さえれば、候補を絞り込めます。

覚え方

  • 排ガス組成は燃料のC/H比で決まる。炭素→CO2、水素→H2O。
  • 水素が多い燃料ほどH2O濃度が高い。石炭は炭素優位でH2Oが少ない。
  • 排ガス組成から燃料を当てる問題は、まず炭素と水素の比に注目する。

理解度チェック

Q.

完全燃焼で、燃料中の炭素と水素はそれぞれ何になりますか?

炭素はCO2に、水素はH2Oになります。だから排ガス中のCO2濃度とH2O濃度のバランスは、燃料のC/H比を反映します。

Q.

水素分の多い燃料を燃やすと、湿り排ガス中のH2O濃度はどうなりますか?

高くなります。水素が多いほどH2Oの生成量が増えるためです。逆に炭素優位の石炭はH2O濃度が低くなります。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF

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