公害防止管理者 独学ノート

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令和6年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問1を解説|鉛及びその化合物

令和6年度 大気有害物質特論 問1は、鉛及びその化合物の性質と製錬工程に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

鉛は沸点が高い金属ですが、それより低い温度から蒸発が盛んになって鉛フュームを生じる点や、溶鉱炉法による製錬の流れ(焼結で酸化物化→溶鉱炉でコークス還元→粗鉛→精製)が問われます。一連の工程はおおむね素直に並んでいますが、引っかけは粗鉛の純度の数値です。粗鉛はまだ不純物を多く含む段階で、純度はかなり高い水準には達していません。ここを「ほぼ純粋」と読み違えると正誤を取り違えます。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)鉛は沸点が高い一方で、それよりかなり低い温度域から蒸発が進み、微細な鉛フュームを発生します。正しい記述です。
(2)○(正しい)溶鉱炉法では、まず鉛精鉱を焼結炉で処理して鉛の酸化物にします。製錬の出発点として正しい記述です。
(3)○(正しい)焼結で精鉱から出る二酸化硫黄を含む排ガスは、除じん後に硫酸工場へ送って有効利用します。正しい記述です。
(4)○(正しい)塊状化した鉛の酸化物は、溶鉱炉でコークスにより還元されて粗鉛になります。工程の順序として正しい記述です。
(5)×(誤り)粗鉛の純度を85〜90%とする数値が誤りです。粗鉛はこれより高い純度を持ち、乾式法や電解法でさらに精製します。金・銀・ビスマス等を回収する点は正しい記述です。

選択肢(5)のポイント(ここが誤り)

溶鉱炉で還元して得た粗鉛は、まだ不純物を含むものの、すでに高い純度に達しています。そこからさらに乾式法(不純物を酸化・分離)や電解法で精製し、同時に金・銀・ビスマスといった有価金属を回収します。選択肢(5)はこの粗鉛の純度を「85〜90%」と低く見積もっている点が誤りで、実際の粗鉛の純度はこれより高い水準です。純度の数値だけが書き換えられた引っかけで、回収金属の記述自体は正しい点に注意します。

覚え方

  • 鉛製錬は焼結→溶鉱炉でコークス還元→粗鉛→精製の一本道。
  • 沸点は高くても低めの温度から蒸発して鉛フュームが出る。
  • 粗鉛の純度は85〜90%より高い。精製でさらに金・銀等を回収。

理解度チェック

Q.

溶鉱炉法で鉛精鉱はまずどんな処理を受けますか?

焼結炉で処理して鉛の酸化物にします。このとき出る二酸化硫黄を含む排ガスは、除じん後に硫酸工場へ送られます。

Q.

粗鉛はそのまま製品になりますか?

なりません。粗鉛はまだ不純物を含むため、乾式法や電解法でさらに純度を高め、同時に金・銀・ビスマス等の有価金属を回収します。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF

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