令和6年度 大気有害物質特論 問10は、JISによる排ガス中の鉛分析方法を、適用濃度範囲の下限値が小さい順に並べる問題です。正しい並びを選びます。
適用濃度範囲の下限値が小さいほど、より低い濃度まで測れる=感度が高い方法だといえます。挙げられた3法を感度で比べると、もっとも低濃度まで対応できるのがICP質量分析法、次いでICP発光分光分析法、もっとも下限値が大きい(低濃度に弱い)のがフレーム原子吸光法です。引っかけの核心は、「下限値が小さい順」と「感度が高い順」が同じ向きだと正しく結びつけることです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2) ICP質量分析法 < ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | × | 最も下限値が小さいのはICP質量分析法です。ICP発光分光分析法を先頭にする並びは誤りです。 |
| (2) | ○ | ICP質量分析法 < ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法。下限値が小さい(感度が高い)順に正しく並んでおり、これが正解です。 |
| (3) | × | フレーム原子吸光法を最後尾(最も大きい)に置くのは正しいものの、前2法の順序が逆で誤りです。 |
| (4) | × | フレーム原子吸光法を先頭にしていますが、これは下限値が最も大きい方法です。並びが逆で誤りです。 |
| (5) | × | ICP質量分析法を先頭にする点は正しいものの、フレーム原子吸光法とICP発光分光分析法の順序が逆で誤りです。 |
適用濃度範囲の下限値とは、その方法で測定できるいちばん低い濃度のことです。下限値が小さいほど微量まで測れ、感度が高いといえます。3法では、イオンを直接数えるICP質量分析法がもっとも低濃度まで対応でき、続いて発光を測るICP発光分光分析法、もっとも下限値が大きいのがフレーム原子吸光法です。したがって小さい順はICP質量分析法 < ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法。「下限値が小さい=感度が高い」を取り違えると向きを逆にしてしまうので注意します。
適用濃度範囲の下限値が小さいとは、どういう意味ですか?
より低い濃度まで測定できる=感度が高いという意味です。下限値が小さい方法ほど微量の鉛を検出できます。
3法を下限値の小さい順に並べると?
ICP質量分析法 < ICP発光分光分析法 < フレーム原子吸光法です。ICP質量分析法が最も低濃度まで測れます。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月