LCAって何を評価するの?手順の「インプット」と「アウトプット」がどっちがどっちかで迷いませんか。考え方と4ステップを整理します。
この記事の要点
ライフサイクルアセスメント(LCA)とは、製品の一生(資源の採取・製造・使用・廃棄)の全体を通して、環境への影響を評価する手法です。
手順は、①目的と範囲の設定 → ②インベントリ分析 → ③影響評価 → ④解釈の4ステップです。インベントリ分析では、インプット=投入する資源・エネルギー、アウトプット=つくられる製品・排出物を集計します。
ある製品が「環境にやさしい」かどうかは、使うときだけ見ても分かりません。
原料をとるところから、つくる・運ぶ・使う・捨てるまでの全体で考える必要があります。
この「製品の一生」で環境影響をはかる手法がLCAです。
ライフサイクルアセスメント(LCA)とは、製品やサービスのライフサイクル全体での、資源・エネルギーの投入と排出、及びそれによる潜在的な環境影響を、まとめて評価する手法です。
ライフサイクルとは、資源の採取 → 製造 → 流通 → 使用 → 廃棄・リサイクル、という製品の一生のことです。
一部分だけを見て「環境によい」と判断すると、別の段階で大きな環境負荷が出ていることを見落とすおそれがあります。LCAは全体を通して評価することで、それを防ぎます。
各段階で資源・エネルギーが入り(インプット)、製品や排出物が出る(アウトプット)。一生を通して環境影響を評価する。
LCAは、次の4つのステップで進めます(JISなどで標準化されています)。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 目的と範囲の設定 | 何のために、どこからどこまでを対象に評価するかを決める |
| ② インベントリ分析 | 各段階のインプット(資源・エネルギー)とアウトプット(製品・排出物)を集計する |
| ③ 影響評価 | 集計した結果が、地球温暖化などの環境影響にどれだけ効くかを評価する |
| ④ 解釈 | 目的に照らして結果を読み解き、改善点などを示す |
このうち②インベントリ分析の「インプット」と「アウトプット」が、出題でよく狙われます。
インプット(入口)は投入する資源・エネルギー、アウトプット(出口)はつくられる製品や排出物です。入口と出口を逆にしないことが大切です。
LCAは、公害総論で、4ステップや、インベントリ分析のインプット・アウトプットとして問われます。
令和3年度 公害総論 問15では、インベントリ分析のインプットは投入される資源・エネルギーであり、「生産・排出される製品・排出物」とするのが誤りでした(それはアウトプット)。
「LCA=一生全体で評価」「4ステップ」「インプット=資源・エネルギー/アウトプット=製品・排出物」を押さえておきます。
LCAは、製品のどの範囲を対象に環境影響を評価するか。
答え:製品のライフサイクル全体(資源採取・製造・使用・廃棄など一生)
一部分だけでなく全体を通して評価することで、別の段階の環境負荷の見落としを防ぎます。
LCAのインベントリ分析で、「インプット」にあたるのは何か。
答え:投入する資源・エネルギー
つくられる製品や排出物(CO2・排水など)は「アウトプット」です。入口と出口を逆にしないよう注意します。
LCAの4ステップを順に挙げよ。
答え:①目的と範囲の設定 → ②インベントリ分析 → ③影響評価 → ④解釈
②で集計し、③で環境影響への効き方を評価、④で目的に照らして読み解きます。
ライフサイクルアセスメント(LCA)は、製品の一生全体を通して環境への影響を評価する手法です。
手順は①目的と範囲の設定②インベントリ分析③影響評価④解釈の4ステップ。インベントリ分析のインプットは資源・エネルギー、アウトプットは製品・排出物です。
インプットとアウトプットを取り違えないことがポイントです。
参考
※ この記事の確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
インベントリ分析の「インプット」と「アウトプット」を入れ替える引っかけが狙われます。
インプットを「生産・排出される製品・排出物」とするのは誤りで、それはアウトプットです。インプットは投入される資源・エネルギーです(令和3年度 公害総論 問15)。