令和5年度 汚水処理特論 問21は、pH計のスパン校正に使う標準pH緩衝液の組合せを問う穴埋め問題です。空欄ア・イに入る語句の正しい組合せを選びます。
pH計は、まず中性付近の標準液でゼロ点を合わせ(ゼロ校正)、次に酸性側または塩基性側の標準液で傾きを合わせます(スパン校正)。試料がpH7以下に寄るなら酸性側の標準液で、pH7を超えて寄るなら塩基性側の標準液で、その領域の精度を高めるのが基本です。ポイントは、酸性側の標準液としてフタル酸塩pH標準液(またはしゅう酸塩)、塩基性側としてほう酸塩・炭酸塩・りん酸塩といった標準液を正しく振り分けられるかです。なお本問は出題上の都合により、正解が2つ設定されています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)・(4)(出題上の都合により2つが正解)
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア (pH7以下側) | フタル酸塩pH標準液 | 酸性側の校正に用いる標準液。しゅう酸塩pH標準液と並んで挙げられる、pH7以下用の代表です。 |
| イ (pH7超側) | 炭酸塩 または りん酸塩pH標準液 | 塩基性側の校正に用いる標準液。ほう酸塩と並ぶ、pH7超用の標準液です。選択肢(2)は炭酸塩、(4)はりん酸塩で、いずれも妥当です。 |
空欄アは、酸性側の標準液としてフタル酸塩pH標準液が当てはまります。問題文ではしゅう酸塩pH標準液と並べて示されており、ここを「炭酸塩」「りん酸塩」とした選択肢は塩基性側の標準液を酸性側に置いた誤りになります。一方、空欄イは塩基性側の標準液で、問題文の「ほう酸塩pH標準液あるいは□」の□に入るものです。ここには炭酸塩pH標準液(選択肢(2))でもりん酸塩pH標準液(選択肢(4))でも当てはまり、どちらか一方に絞れないため、出題上の都合で(2)と(4)の両方が正解とされています。当サイトでは公式の取り扱いに合わせ、いずれか一方に決めつけず両方を正解として扱います。
試料のpHが7以下に寄るとき、スパン校正に使う標準液は酸性側・塩基性側のどちら?
酸性側です。フタル酸塩pH標準液やしゅう酸塩pH標準液を用い、その領域の精度を合わせます。
この問題の正解はいくつ?
2つです。塩基性側(空欄イ)が炭酸塩でもりん酸塩でも成り立つため、出題上の都合により選択肢(2)と(4)の両方が正解とされています。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月