人が聞こえる音って、どのくらいの大きさ・高さまで?と聞かれると、数字がぱっと出ませんよね。可聴範囲を「大きさ(dB)」と「高さ(Hz)」の2つの軸で押さえます。
この記事の要点
人が聞こえる音の範囲(可聴範囲)は、大きさと高さ(周波数)の2つの軸で決まります。
騒音を考える前提として、まず「人はどんな音を聞けるのか」を押さえます。聞こえる範囲には、音の大きさの限界と、高さ(周波数)の限界があります。
音の大きさ(音圧レベル)で見ると、人が聞ける範囲はおよそ0〜120dBです。
下限のあたり、やっと聞こえる最小の大きさを最小可聴値といいます。これより小さい音は聞こえません。
上のほう(120dB付近)になると、音は強すぎて痛みや圧迫を感じるようになります。
音の高さ(周波数)で見ると、人が聞ける範囲はおよそ20〜20000Hzです。
20Hzより低い音(超低周波音)や、20000Hzより高い音(超音波)は、ふつうは聞こえません。なお、20〜100Hzあたりの低い音は、圧迫感を伴った低い音として感じられることがあります。
可聴範囲は「大きさ(約0〜120dB)」と「高さ(約20〜20000Hz)」の2軸で囲まれた範囲。下の境界が最小可聴値。
年齢を重ねると聴力が下がる加齢性難聴(老人性難聴)には、はっきりした特徴があります。
低下するのは、まず高い周波数(高音)のほうからです。高い音が聞き取りにくくなる一方、低い音は比較的残ります。
「年をとると高い音から聞こえにくくなる」と覚えておくと、向きを取り違えません。
可聴範囲は、騒音・振動概論で、人間の可聴特性として数値や向きが問われます。
令和7年度の騒音・振動概論(問9)では、「可聴音圧レベルはおよそ0〜120dB」「可聴周波数はおよそ20〜20000Hz」「最小可聴値=聞こえる最小の音圧レベル」が正しい記述として並ぶなかで、加齢性難聴を「低い周波数のほうから聴力が低下する」とするのが誤りでした。正しくは、高い周波数(高音)のほうから低下します。
混同しやすい用語
大きさの範囲(dB) と 高さの範囲(Hz)
「可聴範囲」と一括りにすると、どちらの軸の数字か分からなくなりがちです。
大きさ(音圧レベル)の範囲は0〜120dB、高さ(周波数)の範囲は20〜20000Hz。単位がdBなら大きさ、Hzなら高さ、と単位で見分けます。
「0〜120はdB(大きさ)」「20〜20000はHz(高さ)」とセットで覚えると、数字を取り違えません。
人が聞こえる音の、大きさの範囲と高さ(周波数)の範囲は、それぞれおよそどれくらいか。
答え:大きさ=約0〜120dB、高さ=約20〜20000Hz
下限の最小可聴値より小さい音や、20Hz未満・20000Hz超の音は、ふつう聞こえません。
加齢性難聴は、高い周波数と低い周波数のどちらから聴力が低下するか。
答え:高い周波数(高音)から
高い音が聞き取りにくくなり、低い音は比較的残ります。「低い周波数から」とするのは誤りです。
人間の可聴範囲は、大きさと高さの2つの軸で押さえます。
大きさ(音圧レベル)はおよそ0〜120dB、高さ(周波数)はおよそ20〜20000Hz。聞こえる最小の大きさが最小可聴値です。
加齢性難聴は高い周波数(高音)から低下する、という向きもセットで覚えておきます。
参考
※ この記事の確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
可聴範囲の数値(dBの範囲・Hzの範囲)と、加齢性難聴の向きが狙われます。
加齢性難聴は「高い周波数(高音)から」聴力が低下します。「低い周波数から」とあれば誤りです(令和7年度 騒音・振動概論 問9)。大きさ0〜120dB、高さ20〜20000Hzの数字もセットで押さえます。