カドミウムって、どこから出てくるの?で迷いませんか。「亜鉛鉱に伴って産出し、亜鉛製錬で出る」を軸にすると、性質や対策までつながります。
この記事の要点
カドミウム(Cd)は、亜鉛とともに産出する有害な重金属です。
カドミウムは、亜鉛とよく似た性質をもち、亜鉛鉱石に伴って産出する重金属です。大気・水質の有害物質として規制されています。
カドミウムは白色で光沢のある金属で、沸点が低く(亜鉛や銅よりも低い)、揮散しやすい性質があります。このため、亜鉛製錬の焙焼などで蒸気となって大気に出やすいことが、対策上のポイントになります。
代表的な亜鉛鉱である閃亜鉛鉱(せんあえんこう)には、カドミウムが硫化カドミウムとして約0.9 %含まれています。カドミウムは、亜鉛製錬の副産物として得られます。
カドミウム化合物には、次のようなものがあります。
閃亜鉛鉱に硫化カドミウムとして含まれ、亜鉛製錬の副産物。黄色顔料に使われ、イタイイタイ病の原因。
カドミウムは、四大公害病の一つイタイイタイ病(富山県・神通川流域)の原因物質です。体内に取り込まれると腎臓に障害を起こし、骨がもろくなる症状につながります。
カドミウムは、大気有害物質特論で、性質・化合物・用途の正誤として問われます。
令和7年度の大気有害物質特論(問1)では、「亜鉛・銅より沸点が低い」「塩化・酸化カドミウムは毒性が強い」「硫化カドミウムは黄色顔料」などが正しい記述として並ぶなかで、「閃亜鉛鉱には約0.9 %のカドミウムが硫酸カドミウムとして含まれる」とするのが誤りでした。正しくは硫化カドミウムとして含まれます。
混同しやすい用語
硫化カドミウム と 硫酸カドミウム
「硫化」と「硫酸」の一字違いが問われます。
閃亜鉛鉱に含まれるのは硫化カドミウム(CdS)です。硫化カドミウムは黄色顔料にも使われます。「硫酸カドミウム」とあれば誤りです。
「閃亜鉛鉱=硫化物の鉱石 → カドミウムも硫化物」とつなげて覚えます。
閃亜鉛鉱に含まれるカドミウムは、何という化合物か。
答え:硫化カドミウム(CdS)
「硫酸カドミウム」ではありません。亜鉛製錬の副産物としてカドミウムが得られます。
硫化カドミウムは、どのような用途で使われるか。
答え:黄色の顔料(カドミウムイエロー)
カドミウムは四大公害病のイタイイタイ病の原因物質でもあります。
カドミウムは、亜鉛とともに産出する有害重金属です。
閃亜鉛鉱に硫化カドミウムとして含まれ、亜鉛製錬の副産物として得られます。沸点が低く揮散しやすく、硫化カドミウムは黄色顔料、イタイイタイ病の原因物質です。
「閃亜鉛鉱中は硫化カドミウム(硫酸ではない)」を、取り違えないようにします。
参考
※ この記事の確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
閃亜鉛鉱中のカドミウムが何の化合物か、用途や沸点が狙われます。
閃亜鉛鉱中のカドミウムは硫化カドミウムです。「硫酸カドミウム」とあれば誤りです。沸点が低く揮散しやすい、硫化カドミウムは黄色顔料、イタイイタイ病の原因、もあわせて押さえます。